2015年8月 東京大学-ハワイ大学サマーインスティチュートに、八坂哲弘とミカエル・ロットマンが参加しました

2015年8月 東京大学-ハワイ大学サマーインスティチュートに、博士課程の八坂哲弘と修士課程のミカエル・ロットマンが参加しました。

報告書(八坂)

8月14日、京都大学文学研究科における二日目のセミナーが開催された。午前中のレクチャーでは、ロジャー・エイムズ先生による講義が行われた。エイムズ先生は儒教や道教の難解な諸概念や言説をいかにして理解するかと言うことに関し、ウィリアム・ジェイムズの内在的関係と外在的関係との区別などを援用し、内在的な理解から諸概念や言説を語源学の手法を採り入れながら、明快に説明された。

講義では、学生との対話を重視され、活発に学生と意見交換をされた。エイムズ先生は、難解な諸概念を身振り手振りを加えながら分かりやすく対話を通して説明して下さった。参加者は皆、先生のお話に引き込まれ、活発な質問質問が行われた。

午後は小倉紀蔵先生による講義が行われた。小倉先生は〈Third Life〉という独自の概念を提示された。〈First Life〉 とは 〈physical Life〉 であり、〈Second Life〉 は 〈Spiritual Life〉 である。先生の提示された〈Third Life〉 は一言で表現するには多くの含蓄を含んでおり、ここで簡潔には説明し得ないが、報告者は〈between-ness〉 や 〈inter-subject〉という規定に魅力を感じた。

小倉先生の提示された〈Third Life〉に関して数多くの質問が活発になされ、〈Third Life〉に対する参加者の関心の高さが窺われた。

午前・午後を通して、諸先生と学生達との間でフランクな対話が行われ、まさに国際交流・学際交流が行われている貴重な現場に遭遇していることを感じた。