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京都大学文学研究科・文学部

日本哲学史研究室の紹介

 

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本研究室は、平成7年度(1995)の文学部再編に伴い、思想文化学系日本哲学史専修として開設された。大学院(修士・博士課程)はその翌年に思想文化学専攻日本哲学史専修として開設された。

本専修では研究の力点を明治以降の日本の哲学の形成と発展においている。つまり西洋の哲学に出会った明治以降の日本の思想家が、そのなかに何を見出し、 何を問題にしたのか、そしてその受容と対決のなかからどのようにして独自なものを生みだしていったのか、そのプロセスを主要な研究対象としている。

その際、哲学史、つまり「哲学の歴史」のうち、「歴史」の面に重点をおいて、たとえば西田幾多郎や田辺元、和辻哲郎らの思索の発展の跡をたどり、そこか ら問題を引き出していくということも可能であるし、逆に「哲学」の面に重点をおいて、言葉や身体、自己、歴史といったテーマを立て、日本の哲学者の思索を 手がかりにしてその問題を展開していくということも可能である。そのような考察を通して、日本の文化的・思想的創造の向かうべき方向を模索することも課題 の一つであると考えている。

その際、視野を日本の哲学だけに限定するのではなく、欧米の哲学に対する関心と知識とを持ち、広い視野で日本の哲学を考察することが必要であると考え る。日本の多くの哲学は、欧米の哲学との対決のなかから、あるいはそれを踏み台として生みだされてきたのであり、欧米の哲学を理解することなしにそれを十 分に理解することはできないからである。日本の哲学者の創造的な仕事を評価することも、そのような視点からはじめて可能になると考える。

しかし他方また、日本の哲学の形成は、日本の、あるいは東洋の思想的・文化的伝統の上ではじめて可能であったのであり、そのような伝統との連関に注目す ることも大切である。さらに、欧米の哲学と日本の哲学、あるいはアジアの哲学と日本の哲学との比較思想的な研究も重要な、またアクチュアルな課題であり、 そのようなテーマでの研究も積極的に行いたいと考えている。


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