『哲学研究』

『哲学研究』とは

『哲学研究』は西田幾多郎や朝永三十郎ら京都大学哲学科草創期のスタッフによって結成された「京都哲学会」から刊行された雑誌である。

創刊の事情について朝永三十郎は「『哲学研究』の発足」と題されたエッセーの中で次のように記している。「京都の哲学科 も創められておほよそ十年になり、教師の顔も一通り揃ひ、卒業生の数も次第に増えて行くにつれて、其等の卒業生諸君及び教師自身の手習草紙といふ意味のも のが欲しくなつた結果に外なりません。」

1916(大正5)年4月に出版された創刊号には西田幾多郎の「現代の哲学」という論文が、第2号には田辺元の「普遍に 就いて」が発表されている。当時は月刊であり、西田は1916年から翌年にかけて、後に『自覚に於ける直観と反省』にまとめられる論文を毎月のように執筆 している。『働くものから見るものへ』所収の論文「場所」も『哲学研究』に発表されたものである。

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『哲学研究』目録

創刊号~第345号の目録は、以下からダウンロード可能である。

・EXCEL版:創刊号~第345号(1945(昭和20)年9月)

・PDF版:創刊号~第345号(1945(昭和20)年9月)

第500号以降の目次は、京都哲學会のサイトに掲載されている。